古代中国史を推して参る

春秋戦国が足りない

孫子兵法<兵聖>26話〜29話の感想

前回の続きから、謀叛を起こした夫概を討伐するべく姑蘇の城を攻める孫武達。
抜け道を利用して、城内の侵入に成功しました。
不意を突かれて慌てる夫概、そして孫武の前に立ちはだかる幼なじみの国無咎...。
ついに決着の時が!

 

彼らがどうなったのかは大事なネタバレになるので、割愛します。

 

国無咎の話を聞くと、孫武に対してかなり自尊心をこじらせていた模様…。
けれど、そんなに紫蘇が好きなら、まず彼女を大切にしろよ、と個人的に思いますね…。
何はともあれ、前半からずっと引きずってきた因縁パートは、これでひと段落というところでしょうか。

 

内乱を収めた闔閭は、更なる覇業に乗り出そうとするものの、
楚に勝った経験から、次第に慢心するようになります。
越王の見せかけの服従にもあっさり騙されてしまう始末。

 

近いうちの戦争に備えて、富国強兵を叶えたい孫武
しばしば傲慢な闔閭と、自分の利益のことしか考えない佞臣・伯嚭に手を焼きます。
そんな時、自分が呉に仕えているのをふと虚しく思うものの、
生まれ故郷の斉には帰らないと決めているようです。
流浪の詩人(?)虞夢が「私には家がないが、天下が私の家のようなものだ」と言う。
こういう哲学的な考え方は、古代中国らしいと思いますね。

今回、試聴した回↓
26話 決着の時
27話 絶えぬ野望
28話 水面下の争い
29話 墜落への歩み