古代中国史を推して参る

春秋戦国が足りない

孫子兵法<兵聖>12〜15話の感想

晴れて呉王闔閭に仕えることになった孫武

前回、孫子兵法<兵聖>7〜11話の感想 - 古代中国史を推して参る

後宮女官の練兵で信頼を得て、

楚討伐の大将軍に抜擢されることになりました。

 

実際に戦争が始まると、

敵の行動を読み、奇策で裏をかく孫武に、楚の将軍達はまんまと翻弄されてしまいます。

そこで、このまま孫武の好き勝手にはさせまいと、

かつての親友、国無咎が裏で知略を発揮し、孫武の策を破ろうと試みます。

 

なるほど、ここでやっと国無咎が孫武のライバル役として生きてくるんですね。

本来なら国無咎も費無極のような奸臣ではなく、

もっと別の国の有力者に仕えた方が、斉にとって脅威になったような気がするのですが、当時では楚が大国だったのと、そもそも彼は物語で架空の人物ということなので、都合といえば都合なのでしょう。(身も蓋もない)

 

一方の呉にも、怪しげな文官が....伯嚭(はくひ)という、楚から亡命してきた人物です。

彼は呉王闔閭や将軍達の顔色を伺いながら、それとなく孫武の悪口を吹き込んでみたりします。

視聴者の好感度の悪さでは費無極と双璧になりそうですね(笑)

孫武は伯嚭の悪意に気がついているのか、ちゃんと対処法を考えているのか気になるところです。

 

ここまで観ていて思うのが、このドラマ、わりと登場人物の性格や役割がはっきりしている気がします。良い意味で単純明快といいますか。

個人的にもう少しアクの強い人物が出てくると面白いかなと...(大秦帝国の魏冉とか孔子春秋の陽虎みたいな)

 

話を戻すと15話までは、孫武と国無咎の知恵比べが続きます。

お互いのことを知っているからこその読み合いはなかなか熱い展開です。

 

今回、試聴した回↓

12話 栄誉の価値

13話 神のごとき采配

14話 呉と楚の猛将

15話 裏の裏