古代中国史を推して参る

春秋戦国が足りない

孫子兵法<兵聖>7〜11話の感想

前回から、色々あって斉国を離れることになった孫武、序盤の国無咎との青春や、紫蘇との恋の思い出に別れをつげ、ようやく歴史が動き出す流れになりました。

何かと名前は聞いたことのある伍子胥もこのタイミングで再登場します。

孫武はしばらく隠遁しながら、自身の兵法をまとめ執筆します。十三編と言っていたので、どうやらこれが孫子の兵法のようです。

おいおい、軍を率いての戦の経験がほとんど無いのに、兵法なんて執筆して大丈夫?

と思ったのは私だけではなかったようで。伍子胥が呉王闔閭に孫武を推薦した時も、孫子兵法の内容の素晴らしさは認めるものの、孫武の実戦能力に対しては半信半疑でした。

 

孫武は「自分の兵法に従えば、女だって戦える」と豪語しますが、それなら実際にやってみろ...ということで、結局孫武が自ら後宮の妃や侍女を練兵することになってしまいました。

ここのくだりは史記の孫氏呉起列伝から引用しているのですね。詳細を読んでみるとなかなかのバイオレンスです...。

 

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秦の商鞅も変法を行う際に、法を犯した貴族や公族を容赦なく処罰しました。商鞅の場合は深い怨みを買ってしまいましたが...

 

結果的に呉国の左司馬として認められた孫武、いよいよ伍子胥と一緒に呉国の勢力拡大に乗り出すのでしょうか。

 

ちなみにこのドラマをきっかけに海音寺潮五郎さんの「孫子」という小説を読んでみたくなりました。