古代中国史を推して参る

春秋戦国が足りない

孫子兵法<兵聖>21話〜25話の感想

念願の楚の都を手に入れた呉王闔閭が喜ぶのも束の間、国無咎の策によって、闔閭達は楚人の反感を煽るような行動をしてしまいます。
孫武は主君や臣下に楚人を刺激しないよう何度も忠告するのですが、皆さん聞く耳を持ちません。見ているこっちの胃が痛くなりそうです。

 

中でも楚の平王に親族を殺された伍子胥の怨みは凄まじく、「死屍に鞭打つ」という中国史の中でもなかなかインパクトあるエピソードを残しています。かつての同僚として、伍子胥の行いを激しく非難する楚の重臣、申包胥。この二人の因縁も、ドラマの孫武と国無咎に劣らず、深いものになっています。

 

やがて楚を助けるために隣国の秦が援軍を派遣するなど、呉にとってますます雲行きの怪しくなる中、これ以上都に留まるのは不利と判断した孫武、ついに呉軍は自国へと撤退を決断します。
そこで暗躍するのがいつもの国無咎。(いつまで邪魔するんだこの人)
孫武達に思わぬ知らせが届きます。
闔閭の弟、夫概の謀叛です。
まあ...それまでドラマ中を視聴していた人にとっては、なんら驚くことではないですけどね...。
夫概を討伐するべく、自分達が帰るはずの城に攻撃をかける闔閭。同じ呉軍同士で殺し合うのは、見ていてなんとも不毛な気持ちになりますね...。
ドラマ全話の半分以上進みましたが、ここでようやく越がストーリーに絡んできました。呉越戦争パートに入るにはまだ時間がかかりそうです...。

 

今回、試聴した回↓
21話 偽りの平和
22話 民衆の怒り
23話 愚行の末
24話 兄弟の謀反
25話 兵法の奥義